tokara
トカラ列島

10月にトカラを入れていた事を突然思い出した。秋のトカラには正直回数行っていない。
8月以降はジュースを絞った後のミカンのようにカラカラな印象しかない。ただ思うのはジギングやGT
キャストをするにしてはという意味合いかもしれない。そう思って
トローリングを1日半やってみた。狙いはクロカワにしてみたが結果的にはなにも起こらない釣行であった。



伊藤さんの船は結構ゆっくりである。多分10ノット前後で走っている。通常トローリングの適正は6−7ノットであるが
かなり早めである。ただ早く引くヘッドも釣り方も存在する。水の中を時速100キロ前後のスピードで走る魚が時速20キロ前後の
餌に飛びつけないわけはない。トカラといえばカツオやシビは今だつれる。それを考えるとカジキがいてもおかしくはない。
まじめにトローリングしたら釣れる可能性があるだろう。私自身バショウのスクールやジグにアタックしてきた
マカジキは見たことがある。ただ、この時期魚がいるのか?どうかはわからないのである。
ただ言えるのはベイトがいればターゲットもいる可能性ありということである。


女瀬に向かって船を走らせジギングとキャスティングを繰り返す。
松岡氏も同乗していたので前のほうでは着々と魚があがっていた私はというとかたくなにヘッドを流しつつそれを見ていた。
ヘッドを流すと何か起こるのではと考えてしまう。カジキはつれるときは流して5分もしないうちにかかるし
1週間何も当たらないときもある。その人が持っている運気に左右される場合もあるということである。
ただ今回他の事は2の次でこれに費やすつもりだった。





松岡氏とFCLジグ850g実は彼の依頼で作った。故に彼はこれを使い続ける。


橋本君ジギングはなかなか上手である。彼が大物を釣る日もそう遠くはないだろう。

松岡氏も最近はこの仕事(仕事として成り立っているかは別として)を始めている。彼が第一任者として
何の釣りでどこまで行くのか?それもまた楽しみでもある。

今村真央君今回は彼にいろいろあった。最初はぽつぽつと手に負える魚が食いついてくる。
最後の楽園的なトカラ列島だったが最近はレベルになってきた。しかし九州在住の人間にとっては
なかなか安くあがる遠征場所として人気が高い。
通常交通、飯、宿、船あわせて7万ぐらいあれば楽にいくことが出来る。
それも実質時間は2日と6時間程しかつぶれない。
週末アングラーにはとてもいい場所なのである。その昔与那国通いをしていたときは
エアーだけでも最低8万円はかかってしかもすべてあわせれば15万円は軽くいく。
実は徳の島や奄美あたりも強行スケジュールを組めば結構コストのかかる釣りになってしまう。
それを思うと九州人にとってトカラは安いのである。ただ釣り三昧としての意味合いであって。他に
何も見ないとすればの事だ。また、逆に小笠原に行こうとすれば恐ろしい経費がかかることはいうまでもない。

しかしシビも心なしか小さくなった。

そして中層にヒットあれば必ずこいつの影ありである。ブリという魚自体あんまり大した魚ではないが。
頭にツムとつくとエソと同じぐらいのランクに陥る数匹連続で釣るとニックネームまでついてくるので始末が悪い。

一日目たいした魚も釣りきれず。おみあげつりで数品目釣ったのみで終わった。

私にとってトカラといえば主に悪石以北がメインとなっている。どこがつれるといえばやはり口之島の入り口か女瀬
近辺ガジャも雰囲気がいい、諏訪瀬周りも悪くない。中ノ島のラクダ周りはというと確かに大きいのがつれはするが
あんまりいい印象がない。ポイントの信頼性で言えば口之島の入り口付近。と諏訪瀬周りだろうか?
そういいつつも朝、口之島で降りて入り口で投げたり沈めたりしてもたいした魚はかからない。
何故か真昼間に何がしかのヒットがあるのである。浅いせいであろうか?



松岡氏の取材は着々と終わっているが目玉がつれない。これが問題である。トカラと名がつくと
どうしても大物を連想してしまう、つまり小さくまとめられないのである。今回は取材抜きな私は
かなり適当なのだが真面目にやってるほうは切実な問題である。テスターとはいえ色々な
コストがかかる。釣りの補助としての契約ならサルでもできるが、それで飯を食うとなるとそうもいかない
原稿料より取材経費が上回るこういった釣行は正直、趣味的に行うしかない。

でやっぱり最後口之島の入り口でこれである。そういえば先月12mの水深でGT35キロが上がった。
今回は20mだったが。

まあこんなの釣れば来たかいがあるというものである。水深が浅い場所でかかると魚がかなり元気
なのでたまらない。あわせた瞬間の真央君はまるで三平が巨魚をヒットさせて引っ張られて飛ぶ様に
引きずられていったので傍目には非常に面白かった。