HKTM 110T DM 。JD-P110S Impression

今回は 新しいタイプのシンキングでのインプレッション釣行となった。
タックルボックスにはそれしか入っていない状況である。
南のシケのタイミングをある程度見てここならというタイミングでの釣行だった。

シンキングルアーは基本 使わないことが多い。なぜなら吸い込むという特性のヒラスズキにして比重の重たいルアーは選択順位的に下位だからである。ただ一般的には上位のルアーである。飛ぶという部分が求められるからである。

まあ確かに私もアルミジグなどのゆらぎ系ジグを結構作ったのは間違いない。シンペンというルアーの効果も十分に理解しているが大抵のシンペンが30-20gのメタルジグの横引きの動きとどこが違うのか?と思えることも正直あって。制作的に何かを付加しないと作る気になれない品物であることは間違いない。 

2年前にちょっとエツボイルように試作したダーターを意識したジャーク型シンペンとよく使う早引きメソッドからの手前ストップからのシンペン風の動きを出せる リップ付きミノーを作ってみた。
シンペンは先にも述べたとおり自己潜行力がないために水面でペタペタしやすい軽いメタルジグのようなものである。そのシンペンに若干ジャークでダイビングペンシルのダートを加えたようなものを付加してみた。 3本フックと2本フックを試作してみたが、よりゆらぎが大きく出やすい2本針を標準とした。

一方ミノーの方は3本ばりを基準とした。3本ばりは飛び姿勢の安定が見られることと。
タイトなアクションをすることによるボリューム感を軽減する目的が有る。知っての通りでかいプラグより小さいプラグでの釣果が多い傾向があるからで、なるだけ小粒感を出したいイメージで作るからである。共にセッティングは磯からのキャスティングを目的とした設計である。



実釣と操作に対するレスポンス。
最初の何匹かはHKTM110TMDにて釣ってみる。まあ3本フックの安定のファイティング(笑で小型を2-3匹釣ってみた。その後サラシがない状態 どの程度かというと100%がベストとして干潮くウネリのみなので30%程度 5-10分おきに時折サラシが広がる程度。この場合スリットの釣りとなるわけだがかなり状況的には悪い。そういう場合は沖ではなく手前を釣るほうが釣れる場合も多い。岩と岩のスリットなどの細かい釣りを展開。


風炉釜一個分ぐらいの溜からいいサイズが飛び出してきた。
ゆっくりファイトしていくが引きがかなり強い。コンディションが戻っている。大抵4月-5月に釣るとヒットで合わせたら ビニール袋引っ掛けたみたいに ズーって動いたり ちょっとひいても息切れ著しかったり力尽きた感が半端ないまあそこは釣らずに後半からヒラスズキ釣りしに来ている訳だがやはり力強さを感じる。

次のスリットはかなり深くていいところだった。結果的にでかいのをそこでバラすことになる。壁に一瞬当たったせいで針が外れた。まあ仕方ない JD-P110S 3フックバージョンから2フックの規格モデルに替えた途端、バラシ2回である。まあわかるよねフックが3つだと強くファイトしない限り外れづらいわけで シンキングで2フックだとやっぱり重さによる吸い込みづらさとヘッドシェイク時のフックへの刺激が大きいことで外れやすくなる。

それが嫌いでフローティングを使うのが私の常なのだ。まあ勿論ちゃんと食わせきれていないことが第一の原因で有るわけで良く注意してみていることが必要なのである。釣りはルアーが魚を連れてくるわけではない。そんなことを大きく言及している人は残念ながら少ない。釣りは魚をいかなる方向で騙すか?というところが大事なのだ。

そのためには魚そのものを理解しなければならない。どこから出てどのあたりで食いつくのか レンジの調整をどこまで行うか?それを理解しなければならないのだ。それと気のないファイトをしていると大抵バレやすくなる。張る時は張り出すべき時は出す。やり取りもまたバランスが必要となる。ヒットしたらずり上げというパターンばかりやるとそういったことが多くなる。相手が有ってこその魚釣りだ。

スグにスピードと深さを修正し注意深くルアーを見つつ魚を狙い始めると 今度はちゃんと口中にかかった。プラグの外かかりが多い場合は何かがマッチしていないサインだと思っている。基本口に一旦吸い込む魚で有るわけでそれが外にかかるということは色々なミスマッチが発生していると考えるべきだ。総じてサイズ感や誤魔化し要素であるサラシや現場の地形要素等はきっちりと考えておかないといけない。そこが大事なのだから。



上げ潮になって結構コンスタントにヒットが見られるようになってきた。サラシがややボリュームアップしたからだ。それと日が傾き始めたことも考えられる。10本程度釣って仕事的には落ち着いたのでその日は終了。翌朝 早朝も入ってみるサラシは昨日より更に良くなっている。60%ってところだろう。魚はどちらでも普通に釣ることが出来たがこれからのシーズンから行けばJD-P110Sのほうが効果が出やすくなるだろう。

HKTM110TMDとJD-P110Sの違いはJD-P110Sのほうがシンペンでフラフラした感じで誘いを入れる。キャスティングしたらここぞという箇所でジャークして泳がすことが出来る。その後スグにフラフラ泳ぎに入れる。足元手前のフラフラはやや浮き上がりが早いので工夫が必要だ。浮き上がりは基本早いほうが使いやすい。よく泳がせて釣るという感じにとらわれる人も多いが水面直下に漂わせるというのが正解の使い方なのだ。

次にHKTM110TMDだがこれはビルが付いているので基本泳いでくる。ある程度の深度をである。ただし早巻き用の小型リップしか付いていない。ので遅まき時にはリップの効果は出にくい。手前に来るとシンペンのように立ち泳ぎ系の揺らぎが出るようなセッティングで磯際まである程度のスピードでひいて手前でシンペンのように使ってヒットさせるタイプである。

尚、JD-P110Sには77Sという極悪なサイズも有りまして 後日別にインプレッションの予定