ナノモデルについての知識。

未だモノの名前に振り回される人が結構いらっしゃいますので改めて私の所見を述べておきたいと思います。
色々有りますがナノは基本中弾性カーボンであり釣り竿の破壊限界には寄与しますが
キャスティングには寄与しません。

つまり
UCというモデルにはチョット不足な部分が目立つ素材であるということです。

ただ40トンのときも一緒ですがユーザーさんはよーく考えておかねばありません。
何処にどれだけ使えるかというのが恐らくどのメーカーの設計にも有るということです。
つまり当社のようのに軽量化して直交素材を多くしなくてはいけない様な品物に
中弾性であるナノを巻くと柔らかくなってしまいます。

それがよく分かるのが
UC112sUC11β3の違いです。
恐らく2
Sを超える竿をこの素材では作ることは出来ないと、
現時点でもコレカラも追い越すことはないのではと思っております。
キャスティングロッドで釣り場で求めるのは勿論キャストフィールなわけで
丈夫さを求めるのは基本方向が違うものです。

つまり複雑に絡まった筋肉のように異なる特性のカーボンを積層して作るのが釣り竿ですが
そのどの部分がナノに変わっているのか?ナノに変えて変化が起きるか?的な問題が有るわけです。
昔もよくあったと思いますやわ~いロッドで40トンが使ってると書いてある釣り竿
いっぱい買った人が居るはずです(笑 
ブランク全体の5%しか使ってなくてもハイカーボン製と謳う日本の釣り竿業界の悪癖とも言える部分です。

それなのにユーザーは今度はナノ、ナノとまるで昔の事を忘れたように言う人は少なくありません。
基本的なナノの特性的には空振りは硬く感じますが基本荷重がかかると曲がります。

つまり軽くキャストは投げにくいかもしれませんが思いっきりキャストは曲がりが出てそれはそれなりです。
魚がかかると案外粘ります。強度はあがるのですが魚の頭を制御したり操作感を上げたりするのは
基本味付けする人間のさじ加減次第です。基本ハイカーボンより竿は曲がりやすくなります。

GTロッドやショア青物などの基本丈夫さや圧巻による硬度が出やすい竿には使えると思いますが
細くて長いショアーキャスティングロッドはハイエンドは作ることは出来ないと言っても言い過ぎではありません。

UC88のように長さと素材強度のバランスがとれた竿などもナノに置き換える必要がなくても
非常に強力な竿になる場合も有るのでナノに拘る必要性は無いと思っています。

当社の製品も数年前からナノ素材を使用しているモデルも有り最近になってナノと謳ってありますが
別に特別な素材というわけではありません。最高に使いやすく作るための一つの選択肢なわけで
念仏のように同じことを繰り返して練り上げられるものは多くはありません。

ナノは空振りほど硬く感じますが大して硬くはありません
その辺り何を求められるかでニーズは変わってくるもので長年硬いロッドを作ってきて言えることは
強度と硬さは両立していないのが現状かと思います。つまりハイエンドに対しての話です。
昔テキトウだった竿にナノ使って良くなったという話とは次元が違います。
バスロッドなどはそういう体が殆どですね。(笑

ナノカーボンは知らない人のために言っておきますが液体(ジェルが)ナノなわけでカーボンがナノなわけではありません。
しかもそのカーボンシートを売っているところは同じなわけで竿の性質が似たロッドが出来やすくなるのは避けられません。