1日休んでデイブがやってきた。何をしたい?そういわれた。
今回パインに行ってないのでパインに行ってみたいといいパイン川に向かうことになる。
パイン川はボーキサイト鉱山の中を流れる川である。ここではいくつかの河川があるがちゃんと流れているのは
実のところウェンロックのみであとは似たり寄ったりという感じである。
つまり高さが無いので大水の時に出来る溝的な感じが強い。
といっても完全に淡水が無いわけではない。川としてのベースが川の海水量に対して非常に少ないということである。


キャスティングゲームの面白さは情緒のある風景からも多分に感じることが出来る。
ティンバーやマングローブなどワクワクする形相である。それにプラスそこに魚が付いていて
ヒットするあたりが最も面白いのである。釣り場としてのトータル的な完成度が高い」。
そういえると思う。

ティンバーのうえにカナヘビの50センチクラスがイグアナのようにたたずんでいる。
その下に打ち込まれるルアーに興味深深というところだ。だがこの手の生き物は爪や
唾液に強力なバクテリアを持つものがおりうかつにいたずらはしないほうがいい。
ケアンズ均衡にも60−70センチはあるトカゲが練り歩いている場合があるが。
怒りやすいのでチョッカイを出さない方がよい。
それにしても今日も良い天気である。9月は粗こんな晴天に見舞われる。ただし風が
吹くので釣りづらいことも多いが雨よりはかなり良い。昨日獲ったカニがあまりにおいしかったので
底が見えると思わず。何か別のものを探してしまう。

上流の大物ポイントで高辻君が大きなバラマンディを釣り上げる。習性的にはシーバスに酷似している。
大小はあるが釣れるポイントはやはり決まっている。4日ぐらいやるとある程度魚にあわせれるようになる。
そうなると楽しくなってくるこれが一回目の波である。2回目はそう少し自分の技術でどうにかできないか?というあたりで
満足を求める。

昔は大きい魚が多かった。それをとやかく言ってもしょうがない。現実的になって今の状態を
いかにまとめていくのか?このことを真っ先に考えて釣るべきである。


昼前の空気はかなり良い感じだった。ビデオでも出たとおりハウスが見つかって1箇所から30分で
20−30本前後抜けたからである。沢山釣ると言うのもおかしい話ではあるがちゃんと入れないと魚は
釣れないので同じといっても難しさはある。それに根がからせればポイントは消滅するので
簡単とはいいつつも釣り続けさせることはある意味 ボーリングのストライクやノーミスが連続した時の
あの感じにすごく似ているのである。話は変わるがうちの親父はボーリングが趣味であるが
アベレージ250前後という驚異である。こないだ3ゲームトータル800を出したといっていた。胃に穴飽きそうな話である。

そういえば問題児新名氏は相変わらずスティックベイトで
ミラクルを引き起こしていた。ただ彼が思うキャストが出来ているかは疑問があるが。
旅行が終わって不本意な結果が悔しいという話を聞いた。彼がこれからのプロという意味合いでは
厳しい言葉をかけるしかない。「悔しいというのはいろいろ努力をしている人間が言うことで
出来ないとわかっていて努力もせずに悔しがるのはおかしい、それは当たり前な結果なのである。」
私もこの国に来て随分と壁にぶつかったがその後の対策の練りようで良い結果を出すことは
難しいことではない。天性の才能にそれが加われば彼はきっと大きな人物となるはずである。

ランチを食ってからまたぽつぽつと魚はつれてゆく別にスクールがあるわけではないが
思うところで魚が出ることはある意味楽しい。

デイブも気を使ってくれているのか大型が回りそうなポイントに時間いっぱい回ってくれた。
この景色とももう直ぐお別れということになる。

明日はボートをやめてフレッシュの釣りに行くことにした。来年はいけるのか?ちょっと疑問だが。
またこの景色の中で釣りをしてみたいという気持ちに既になっている。


次の朝車で奥地へと移動する。マプーン居住区への道を途中まで走り。不意にわき道へとそれてゆく。
そして尻が痛くなるのである。ランドクルーザーのハンドリングは船のようなハンドリング感だった。
なぜこんなステアリングなのか?と思っていたがここに来てくれぐらいの甘さが無いとドライブがしにくくなる
という結論に達した。ただこんな道ではあっという間に壊れるかおかしくなると思う。


動物を見かけつつ。ジャングルに入ってゆく。

そしてエキサイティングなドライブを散々楽しんで到着である。グーグルアースで見ることがぎりぎり
出来ない位置に車がとまる。ちなみにロッククロッシングに近い場所である。





バンといわれる菓子パンとインスタントのコーヒーで1日が始まる。
この余裕が日本には無い。狙う魚はサラトガ(アジアアロワナである。他にスーティーグランター
サメ 鉄砲魚 ターポン(パシフィク)、バラマンディ等がいる。使うプラグは7−9センチ前後が
通常である。ラインは1.5号リーダーは35−40ポンドを使う。特にアロワナは口が鋭いので
呑まれると切れる可能性が高い。


危険なおかっぱりを開始する。ここにいるのはワニもさることながら水辺なので蛇もいる。
クモはまだ時期ではないが蛇はタイパンという毒の量が50ccいじょうという致死性の高い蛇である。
歩くときはかなり慎重に木上に居る確率は低いので地面をメインにゆっくりと注意して歩く。


ユーカリの木が沢山生えているこのあたりにもコアラは居るらしい。居てもどうもできないが。


岸いっぱいいける所までチェックして川を渡る。川を渡る場所は勿論ドロップが遠い浅瀬の岩底の
部分である。浅いと思って渡ると砂に埋まって身動きが取れなくなることもあるので注意が必要である。


対岸へ渡りそっと歩くこと5分サラトガを発見する。なんというかこいつかわいいやつである。
まるで雷魚である。水面をゆらりと泳いでいる。それにカエルを投げると、雷魚と一緒で
何?というリアクションでそっちを見たかと思うと電光石火のごとく襲い掛かるのである。
ペンシルも同様で鼻頭を雷魚のようにペッタリとくっつけて動くのを待っている感じである、
非常ーに面白い。

かなり口が堅いのでフッキングが難しい地獄に掛かれば上がるがそれ以外だと大抵フックが浅く
障害物にあたった時点で針が外れてしまう。


ファイトはなんと言うかヤマメやサクラマス系のグニャグニャする感じのファイトであんまり楽しくは無いが
古代魚を触るという楽しみはかなり感じることが出来る。

ペース的には10分に1ッ匹ぐらいのペースでばらす感じである。鉄砲魚やその他の
魚は普通にフッキングできるがサラトガの場合かなりイラつく釣りとなる。
ひとつの釣り方としてフックするまで浮かしとくというのも手ではあるが面白くないので
やはり雷魚スタイルのカエルを食ったとたん 空中をすっ飛ばされるあの感じを味わわせたくて
頑張るがなかなか難しい。はやりカヌーが必要である。、

つれ続けるので面白くて辞められない。開けているところはいいが藪漕ぎも結構あるので
慎重さを失わないように気をつける必要がある。



やがて4時になり切り上げる時間となる。4時に切り上げても帰るのは7時である。
それぐらい遠いということなのである。帰りにボーキサイトの鉱山によって
写真を撮らせてもらった。これでいよいよ全てのチャーターが終わった。明日一日を
丘で過ごせばこの旅も終わる。

次の日またもやおかっぱりで魚を狙う日曜日にはカップルや家族で釣りを楽しむ
姿が多く見られる。来年はカヌーで川を上ってみたいそれが来年の目標である。
雷魚ロッドで釣りに来よう。

不況で90円から60円にドルが落ちた現在また行きたいなと心から思っている。
ただ、プロであるがゆえにこれ以上は別の場所に行くべきと心は言っている。
まあ。誰か行きたいという人が居ればそれは仕方ない(笑い)