アナザースカイ4

釣りの旅 
さび止め的意味合いの強い旅を年2-3回行う必要がある歳になってきた(笑 釣り場と自分のバランスもさることながら切り口自体が単調化しないこと、またフォースにも似た感覚(笑)つまり魚に対する勘所を現場の空気と共に読むという部分を、勘を養うという部分が釣には必要になってくる。同じ場所で釣り続ける事でも魚への理解は深まると思うがその多様性や自分自身への客観性を強くするには他の場所というのはある意味よいと思う。まあ最近の若者のように私は天才肌ではない。現実を掘り下げて全体的な理解から釣りを組み立てるアナログ系の釣り人だからである。いつものように日本を19時台に出発して翌朝5時にはオーストラリアに到着している。仕事柄オーストラリアとは関りが深い。それに2年前にボートを買ったので現地で使えるだけ使おうという算段でまあ格安チケットが出ると釣りに行くというパターンあなのだ。とはいってもただ自分の為にというよりはある意味自分のデザインしたものが現場にどういうレスポンスを得ることになるか?という部分も多い。相棒の橋本君と共に7時間のドライブで現地に到着ボートを用意し翌日に備える。



プロサーパインの街に通い始めて6年が経過している。述べ30日ぐらい釣りしただろうか?まあある程度見えるものが見えてきてはいる。恐らくだがこの魚、体が動く限り釣りに行くことになると思う。(笑)色々な魚はいるが心技体が必要な魚の中ではかなりの魅力的なさかなだと思う。油断すると針が伸ばされ、太いリーダーの先から切れる、簡単にフックアウトされてストラクチャーにラインはグルグル巻きという日本の魚にこんな魚は居ない。まあアカメをジョイントベイト以外で真昼間にテトラ帯や桟橋みたいなストラクチャーで釣りすれば同じようなものだと思う。まあスピードはないので私のような爺向きの魚ではある(笑



まあ釣り的にはダムなのでパターンが気候や時期によってある程度変わるという事だろうか?とりあえず翌日前年また今年の4月のパターンを試してみたがノーストライク(笑 つまりボーズであった。過去の栄光に縋るのを止めて 1からパターンを解析しなおして変わって翌日はストライクは10っ発以上魚は数本上がった。結果的に以後このパターン以外の鉄板パターンは見つけられなかった。



都合ダムでの釣りは4日間を費やして産卵期の行動パターン内に魚が入っており 局所的な集合がみられるというところが今回の特色だった。初日にめぼしいインレットやその他の通常だと数本抜ける場所に行ってみると 水色も悪く藻が生育しておらずストラクチャーは枯れて突っ立った木のみ ベイトはある程度は見ることができるが大型バラマンディ
のベイトであるサイズのいいパーチはダムサイドのウィード帯の奥側に大量にさしておりその影響も考えられる。藻自体の健康状態もボディウォーター側とりわけバックウォーター側のほうが良く その周囲のみ水の状態が非常に良く 同時にバラマンディも大型の集合がみられた。我々カヌー隊からすればかなり有利な状態で水深20センチの浅いもの合間に空いた穴から穴へ大型のバラマンディが動いている様が早朝に見られてそれを雷魚釣り同様のサイトの釣りで狙うことでストライクを稼ぐことができているのだ。ただしトッププラグでも油断しているとあっという間に藻を拾ってしまうので、かなり気を付けないといけない状態である。魚も時には10センチぐらいの水深を横向きに泳ぐので見極めが非常に重要となり。キャストコースや着水音で容易に驚かしてしまう。見える魚は釣れにくい、しかし目の前の魚は平均1m大きいもので110センチは越えてくる大魚である、それをあーでもないこーでもないと色々考えた4日間であった



途中中抜けして ウェイパ以来のリバーバラ釣に行ってみる。プロサーパイン川の河口側のボートランプからアルミの20ftr程度の船をだし、左回りにエアリービーチ方面に曲がったところにもう一本のレパルス 川がある。上げ潮時に河口から入って潮の下がりと共に上流から降りる川らしく サンダーをかけながら河口から8キロ程度登ってエンドの溜まりから船を降り下げに入る直前までオカッパりをすることになる。まあ、はっきり言って友人であるクリス氏はかなりのマニアなので川に入るとワニとかヘビはお構いなしで藪漕ぎである。なんというかワニはいいとして毒蛇がいっぱいいる河原や藪を足早に行くのは苦手である。大抵の場合自然な釣りに現地人と行くとこういうパターンになる。河口側のワニがめちゃくちゃいそうなサンドフラット水深30センチの上を船を引っ張って300m程移動するなんて普通はやらない。今回も例のごとくそういうパターンでジャングルを指さしつつこの先にラグーンが有るんだ そこに行くぞっと私に言うので 連れの橋本君に付いていきなさい俺は船の番しておくから(笑)と送り出す。



藪に見えなくなって1っ分も経たないうちに大きな声が上がって「釣れたのかー」と大声で聞いたら藪の向こう側から笑い声が聞こえてきた。 ムズムズしてきた私もとりあえず船を降りて クロックスだったのでおりたくなかったが河原のハダカのところだけを注意深く歩いて 上流に見える溜まりに向けてルアーを投げる。潮は上流に向かってオーバーフローしているその上流の流れのなかからMTとバラマンディ コッドが飛び出してきた。




バラを釣っていると橋本君が潮が下がりだしたので船に来てくださいとのこと 途中の岩場が浅かったので取り残されると最上流部で最悪夜10時まで滞在となる。さすがにそれは嫌なのでさっさと船に乗って手早く川岸をシャッド系のDDで打ちつつ川を降りてゆく。クリス氏の言ったとおりり魚はボチボチ釣れるが彼自身興奮しているのか トーナメント的なエレキ操作なので釣りにくい(笑 まあ人の後ろに乗ると大抵日本でもそんなモンだが、まあ もう少し他人のことを考えて釣りしてほしいもんである、というわけで橋本君に任せて後ろからルアーの遊泳チェックだの飯やスナック菓子などをボリボリ食いながら見学である。



1時間ほどゴロゴロしてると前に釣ってる彼もやっと解ってくれたらしく 今いいところだから投げろ!とか言ってくるわけだが それは俺に言う事じゃないよね的状況である。ただ船の流れも安定してきてポイントの絞りにくい個所を流れてゆくと岸からの被せるような流し方が若干緩くなって後ろも投げられるようになってきた。遠慮気味に投げて私が釣らないのに大した魚を釣り切れない橋本君に方法を教える。如何に先に投げている人でもルアーが水の中にある時には後ろの対応ができないそこで絶対に今のタイミングでルアーを上げないだろうというタイミングを見計らって前に釣っている人間より先に投げるのである。そうすることで先に投げていた人間はポイントがフレッシュでないことが怖い人種なので船のスピードを上げざるを得なくなる。そうすると後ろの人間が投げやすくなる隙ができるのである。遠慮していると双方にとってあまり良くない状況をそういう風に後ろから変えることはできる。



中流域最後の暗礁を超えて一安心船は穏やかな風の中川の深度のある側を縫うように河口へと向かう。そういえば蛇はわかるがこのあたり国内でもかなりクロコダイルの多い地方であると出かける前に言っていたので 。この川で見たことあるのか?と聞いてみたが彼曰くここではまだ見たことないとの返事が返ってきた。上流からワニの痕跡である腹ばいの跡を探していたがインレットのチャンネル以外ではそれらしいものを見ることはできなかった。ウェイパのウェンロック辺りになると普通に見ることができるスタンプだがやっぱり居ないのか?と思った矢先5m下流の溝からでかい例の水トカゲが這い出てきた長さは2.5m程度だろうか?溝がV字がきつかったのでワニもこちら側が見えなかったのだろう、かなり近かった。ワニも確認して獲物は釣れてゆく バラマンディは最大70センチぐらい海のそれは湖のと比べるとアンバーではなくシルバーである。



引きもなかなか強い。そのほか黒鯛 ターポン コッド マングローブジャック GT スレッドフィンサーモン・それと何だったか名前忘れたが写真貼っとくので見てもらいたい。ニベ系じゃないかと思うがそれとクロダイが混ざった感じである。



まあいい感じで流れて3時いよいよ川の河口に、、、、、、と思ったら、ここからが落とし穴である。水が無くて川になってる。ホバークラフト以外は素直に通ることは不可能な状態である。「出たよ!!俺らまさか河口のサンドフラットの上で立ち往生」。そんな感じであるが
とうのクリスは落ち着いたもんでその最後の滝みたいなところに歩いて魚釣りに行った まあ俺らも行くしかない(笑 注意深く水を見つつ魚釣りである。



まあ 岩場はあんまりワニは居ないのが普通だが 場所が場所だけに密度が高そうである。間違いが起こらない様に意識を分散しつつそれでも竿振ってる自分達に笑いが出る。バラマンディとコッド クインフィッシュが釣れた。開始30分しないうちに目の前の滝は相変わらず下げていたがサンドバーの水辺が狭くなっていた。!!潮が上げ始めているらしい。そう感じたここは河口部なので上流部と違って早く水位が上がるこの調子ならあと30分程度で座礁した船が浮くと感じた。船に戻って15分海に向かっていた流れは川の上流部に向かって流れるようになった。更に15分エンジンでそこをクリアできた。本日の風向きは南東側なのでほぼ真正面底がどうなっているかもわからない状況だったが海に出たら全速だった。笑 ビショビショになりながらGPSマップに記されたチャンネルを魚探の深度と照らし合わせながら川の河口に向かうわけだが さっき別の川でスタックしたってことは違う川でも同じなのでは?と考える暇もなく粗全速にて深さ20センチのサンドバーに突っ込んでエンジン停止である。



まあなるよね普通にルアーで水深を利きつつ潮待ちしていたら エイか何かの背中にフックしたらしく100m程出されてラインブレイクした。水の色がコーヒー牛乳色なので仕方がない。潮待ち10分で再び上流へあちこち立ち往生しつつやっと本線へ無事スロープに到着した。




次の日沖側のGT釣りに行ってみた。GBRまで100キロ程度あるが実のところ大型を釣るなら手前でも釣れる。ホワイトサンデーには無数に島が点在しその瀬戸のような暗礁や干礁で釣ることができるのである。単発だが日本のその釣りのレベルよりは釣れやすいと思う。まあ昨日のパターンをひきづった釣りの内容であることは間違いない。(笑 まあ日本でもそうだが 良いキャスティングをできる人間が魚と出会えるある意味公平さを持った釣りの内容である。そこそこ投げられないと投げ負けするという意味合いである。(笑 まあ結果はその通りな状況になって一日が終わる。



特筆すべきはまあおふざけで日本からテーパーリーダーの10号―40号を持たせてくれたので3号のPEでやってみたあんまりGTが大きくなくて助かったが普通に釣ることができて良かった。将来的に20-60なんか出来たら相当GT釣り簡単になるかなとも思った。



クリス氏と別れてあと二日のバラ釣が残っている。最初に結果は言ったが藻の上でのキャスティングがモノを言う状況だった。何故なら他のモーターのボートの連中はやはり釣れないらしくトローリングが顕著に多い。スロープで聞いても1匹2匹が多い。反対に我々はモーターが入れない超浅瀬でバラマンディだらけのなかで釣りができているわけで問題は攻略法のみなのだ。残り2日やって最終的にやって良かったのはジョイントベイトは逆さまで藻に頭突っ込んでるバラにはかなり有効だった。その代わり精度の高いキャスティングが必要となる。



釣った中にはその魚にキャストを始めて二十キャストぐらいでやっとバイトするというものも居た。バラのボディにラインが当たらない程度のぎりぎりの位置に投げ込んでいく必要があった。ミスキャストはスプークに繋がり魚は藻の中に雷魚のように消えてゆく。また穴から出て浅瀬を穴に向かって泳ぐものはある程度の近い距離ならミノーやジョイントベイトが良いが 瞬時に吐き出されてフックオフするケースも多かった。そうであるならタイミングがとりやすい水面に浮いているトッププラグのほうがセットフックしやすいと感じた。今回の釣りはサイトだったのでかなり興奮して面白かったのは間違いない。ファイトはオープンなので余程藻に潜られない限り魚は上がっている。まあそんな感じの釣りだった。




今回は現地合流で森下君と織部氏ペアと交代する予定だった。ファウストの最終日の夕方彼らとボートの受け渡しと私が持っている粗方の情報を伝えて彼らと別れることになる。
翌朝 一路ケアンズに向けて早朝AAモーテルを後にする。一路タリーゴージを目指す。
四百五十キロぐらいあるがまあ仕方ないケアンズまでは六百キロは有るのでその道すがら釣ることになるわけだが今回は乾季の終わり辺りなので川に水があるところが少ない。その分浮気せずにタリーゴージに行けた。昼には到着ワニ看板をくぐって河川内を歩き回り二十五-三十五センチ程度のスーティをミノープラグとトップペンシルでしこたま痛めつけて終了した。